相続と「特別受益」

相続と「特別受益」

Q 今年の8月に父が死亡しました。母はまだ健在ですので、相続人は、母、私(長男)、姉(長女)と弟(二男)の4人です。私は親と同居していますが、弟は結婚して独立するとき父から土地をもらって家を建てました。これは遺産を分割するときに考慮されるのでしょうか。

A このケースでは、法定相続分(法律による相続割合)は、お母さんが2分の1、お子さんが6分の1ずつとなります。しかし、生前に被相続人(お父さん)から財産の贈与を受けた相続人がいる場合には、その生前贈与を「特別受益」として、遺産分割で考慮することになっています。

Q 父が残した遺産は5000万円位で、弟がもらった土地は1500万円位です。相続分は具体的にはどうなるのですか。

A 「特別受益」がある場合は、死亡したときにあった遺産と「特別受益」の価格を合算して計算します。このケースでは、5000万円+1500万円=6500万円となります。その6分の1は約1080万円ですが、弟さんはすでに1500万円の土地をもらっていますので、今回の遺産分割でもらう分は0ということになります。

Q 姉も、夫の会社が不況で苦しく、毎年父から生活費の援助を受けていたようです。これも「特別受益」ですか。

A 金額によっては「特別受益」にあたる場合もありますが、いつ、いくら生活費の援助が行われていたのかを調べて証明することはかなり難しいことです。したがって、現実には、相当大きな金額の動きが預金通帳で確認できたり、贈与した金額のメモなどが残っている場合以外は、生活費の援助を「特別受益」とすることは難しいと思われます。

  いずれにしても、「特別受益」は結構複雑な場合が多いので、弁護士にご相談いただいたほうがよいでしょう。

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